2025.05.30

感覚刺激のツボ(実践編)

こんな機材があれば自分たちでゆめ水族園ができます

「ゆめ水族園を自分たちでやってみたいけど、やり方がわからない」
こんな声にお応えし、今回は、実際にゆめ水族園で使っている機材を中心にお話しします。ゆめ水族園はこれらの機材とやりたいという意欲があれば、決して難しいものではないんです。

ゆめ水族園が実現したいのは感覚刺激体験です。視覚と聴覚と触覚を中心に感覚と知覚を刺激し、新たな表現を引き出すことがその主な目的です。
この3つの感覚を刺激するために有効な機材を以下にご紹介します。

1.プロジェクター:視覚

部屋の中で自由な位置に自由な大きさの映像を映すにはプロジェクターが必要です。プロジェクターは以下の機能・性能があれば理想的ですが、皆さんの学校や施設にあるプロジェクターでも大丈夫です。

① 部屋の広さや映したい映像の大きさに合った明るさ
② 部屋の広さの中で映したい映像サイズを得られる投写性能
③ 投写方向を容易に変えるためのプロジェクターの性能:小型サイズや設置角度に制約の少ない光源
④ 映したい映像に合った解像度

プロジェクターの例

2.スクリーン:視覚、触覚

ゆめ水族園でのスクリーンには以下のような役割があります。寒冷紗やオーガンザーやガーゼなどがこれらを満たす素材としてお勧めです。

① 空間に映像を映し出し、体験者の視線を集中させます。
② 体験者を包み込み空間を感じさせます。
③ 体験者にさまざまな質感を提供します(揺れ、軽さ、ひずみ、触りたくなる)。
④ 透けるスクリーンを重ねることで、体験者に奥行き感を感じさせます。

寒冷紗を使ったスクリーンの例

3.映像コンテンツ/プレイヤー:視覚、聴覚

感覚刺激体験を効果的に実現するため、私たちが準備する映像コンテンツには以下のような特徴があります。

① 透けるスクリーンに投映された黒は透明に見えます。その特徴を利用し、背景を黒くして魚や花のオブジェクトに浮遊感を与えます。
② 黒背景はまた、映像のフレーム感を軽減するため、体験者と空間を一体化させます。
③ 映像は明るさやスピードの急激な変化を抑え、体験者に過度のストレスを与えない配慮をしています。
④ 誘目色を基調にオブジェクトを変化させることで、体験者の関心を惹きつけ視線を誘導します。

映像コンテンツデータ

上記の映像を投映した様子

4.音/スピーカー(アンプ):聴覚

映像の世界観にマッチした音と、それを心地よい音量で体験者に届けるためのスピーカーを、映像と関連づけた位置に配置します。体験者は、たとえば、音を感じることをきっかけにして、自ら映像を見つけて映像に向かって手を伸ばす、というように、音は感覚刺激の切り口にもなります。

私たちは、ゆめ水族園を通じて、必要とする多くの方にできるだけ早く感覚刺激体験を実践・体験してほしいと願っています。

そして、上記の機材が整わない方を支援するため以下のプログラムを準備していますので使ってみてください。

さあ、皆さんも自分たちの手でゆめ水族園を実践してみませんか?

参考記事

感覚刺激ならではの動画コンテンツの特徴

身の回りのものを使って投映してみよう

ゆめ水チャンネルってどんなもの?

見えないものを把握する

ゆめ水族園の「プロジェクション」の特徴について