遮光のアレコレ

テレビをみているとき、照明を消したら映像が見やすくなった経験はありませんか?
プロジェクターを使うゆめ水族園では、暗くする(遮光する)と、映像が見やすくなり、感覚刺激体験の質に影響します。

今回は遮光のアレコレについてお伝えしたいと思います。

遮光が重要な理由

参考記事「環境づくりが胆なのです」でも述べましたが、窓から入る日光などの光はプロジェクターの映像を変化させ、見ている人の集中を妨げます。したがって、そうした光を遮光することで以下のような効果が期待できると考えています。

どこをどのように遮光するか

まずは、感覚刺激体験を行う場所で、カーテンやブラインドを一度閉めて、天井灯を消してみましょう。どれだけ暗くなりましたか?遮光をした方がいいでしょうか?映像に外光が入ってしまうようであれば、その部分だけでも遮光はした方がいいです。

次に、遮光に使うものを探します。
遮光する部分が広い場合は、黒いビニール製の農業用マルチシートというものが、入手が容易で遮光効果が高いので便利です。もちろん、黒の大きめなカーテンや布があれば、それを活用しましょう。ドア窓など遮光する面積が比較的小さい場合は、黒の模造紙を切って貼るだけで簡単に遮光ができます。

農業用マルチシート

遮光の方法

感覚刺激体験を行う場所の建物の構造によっていろいろな手段が考えられます。

※参考情報としてご活用いただき、実施の際は十分ご検討ください。

1. 黒マルチシートはさまざまな方法で

黒マルチシートは、ビニール製のため静電気が発生します。この静電気でガラス窓に貼り付けることができます。ただし、静電気が弱まるとシートが落下することがあるので、養生テープで補強をするなど注意深く使いましょう。特に、体験される方の上に落下すると危険なので、気を付けてください。なお、黒のマルチシートは、貼る前にカーペットの上に置くと静電気が逃げて貼れなくなるのでご注意ください。

運よく上下開閉型のブラインドがある場合、ブラインドを閉めた状態でブラインド下部に黒マルチシートをダブルクリップなどで固定します。そして、ブラインドを上に開ければブラインドに固定した黒マルチシートが引き上げられ、比較的容易に遮光ができますよ。
さらに、窓が開く場合は、黒マルチシートを窓で挟み込むだけで、安定した遮光ができます。

2. もしヒートンが打てれば

窓の上側にロープや紐を横向きに張れないでしょうか?ロープや紐を取り付ける気の利いた構造がない場合は、ヒートンという木ネジが便利です。このヒートンを両側の窓枠に2つ打ち、そのヒートンにロープや紐を取りつけます。そして、ロープや紐に、黒マルチシートや大きめの布をかけて上からダブルクリップなどで固定すれば、あっという間に遮光ができます。

3. 小窓や面積の小さい場所は

ドアの小窓のように小さい部分の遮光は、黒の模造紙を窓の大きさに切って、養生テープで貼ります。もしドアに磁石が付くようであれば、磁石で止めることもできますね。また、白や黒色のマグネットシートというものがあるので、それを必要な大きさに切って貼ると比較的容易に遮光ができます。

以下はマルチシートを使って部屋を遮光した事例です。2つの窓とドア窓を今まで述べてきたような方法で遮光してみました。この場合、2人で30分もかからずに遮光が完成しました。

遮光後天井灯を消すと・・・

最後に、どうしても遮光ができない場合の奥の手をご紹介します。それは夜にゆめ水族園をやることです。そうすれば遮光しなくてもより暗い環境をつくりやすくなります。