2024.04.01

感覚刺激のツボ(実践編)

環境づくりが肝なのです

ゆめ水族園は、感覚を刺激することで、人それぞれに表現の表出を引き出す感覚刺激体験をお届けします。重要視しているのは視覚、聴覚、触覚の3つの感覚です。

この感覚刺激の質によって得られる結果が変わります。実は、映像空間の環境づくりがこの感覚刺激の質を高めるための1つの肝なのです。今回は、環境づくりのポイントについてお話ししたいと思います。

環境づくりが肝となる2つのわけ(理由)

1つは、プロジェクターが、明るい環境よりも暗い環境の方が本来の映像を再現できる性質を持っているためです。私たちが見るプロジェクターの映像は、スクリーンで反射した光です。たとえば窓から入る日光のような、映像以外の光がスクリーンに入ると、映像は薄まり映像の変化を捉えにくくなります。それは感覚刺激の質を下げることにつながります。

もう1つは、利用する人の注意をそらすような視覚情報(ノイズ)を極力減らすためです。感覚刺激としての映像以外の視覚情報が入ると映像に集中しにくくなります。柱や窓、壁の掲示物などを隠すことができれば、感覚刺激の質は高まると考えています。

それでは、環境づくりの具体的な事例を見ていきましょう。

事例1 黒カーテンで不要な光を遮断して映像本来の色を表現してみました

大きな黒カーテンを使って、大きな窓を一気に遮光してみました

  • ゆめ水族園では奥行きのある映像空間を作るために半透過のスクリーンをよく使います。半透過のスクリーンに映像を映すとプロジェクターからの暗い色は透明に見え映像の奥行きが増すのです。このとき、黒カーテンを使って背景を暗くすると、暗い色の透明感が増し映像が一層浮き立って見えます。

暗い色は透明に見えます

事例2 白カーテンで施設の構造からくるノイズを減らしながら大きなスクリーンにしました

  • 映像をできるだけ大きく映すと、映像への没入感が高まります。でも映像を大きくするほど柱などの凹凸物が映像に入り込みノイズの原因になりますよね。そこで、白カーテンで覆って投映面の一体感を高めてみました。

柱を覆うと一体感が出ます

大きな白カーテンを使うと、こんなにきれいにノイズを消すことができます
窓からの光を遮光する効果もありますね

今回は感覚刺激の質を高める上で環境づくりが肝であることをご紹介しました。環境づくりにより感覚が研ぎ澄まされていく感じは楽しいですよ。さあ一緒に始めてみましょう。