2024.12.03

事例編

ゆめ水チャンネルを使った事例紹介~特別支援学校の先生の挑戦~

「ゆめ水チャンネル」を実際に使うとなれば、準備や設定が大変そう」」そんな印象を持たれる方もいらっしゃると思います。実際に「ゆめ水チャンネル」を使った特別支援学校の先生のレポートをお伝えします。

「卒業する生徒たちに見せてあげたい。」そんな思いから先生たちが自分たちで会場づくりから機器のセッティングまで試行錯誤を繰り返し、最後には「子どもたちに喜んでもらえて良かった︕」とうれしいお言葉をお聞きすることができました。

先生のご紹介をします。
北海道北見支援学校 江口凡太郎先生

自立活動を主体とした教育課程の担任で 訪問学級担当6年目です。以前は高校で家庭科の先生だったそうです。その当時からプロジェクターを使った授業の取り組みをされ「子供が喜ぶなら何でもやる!」という情熱を持って授業に取り組んでいらっしゃいます。

以下インタビュー形式でお伝えします。
ゆ)= ゆめ水族園
先生)= 江口凡太郎先生

ゆ)ゆめ水族園に問い合わせてくださったきっかけを教えてください。

先生)
昨年「全国訪問教育研究会全国大会in北海道」の記念講演で「ゆめ水族園」を知りました。
「ゆめ水族園」の投映方法・実演を交えつつ、校内や訪問学級で実際に使えそうな投映方法や、映像コンテンツを作るノウハウなどを聴講し「ぜひやってみたい︕」と思いました。今から申し込んでいたのではこの子たちは卒業してしまい間に合わないと思い、自分でできることから始めました。
「ゆめ水もどき」に取り組みだしてからちょっとずつ改良を重ねて今回に至りました。

寒冷紗を天井から吊って教室をゆめ水族園空間に仕立てています。

ゆ)いつ頃からプロジェクターを使った授業をしていましたか?

先生)
今使っている、天井に投映しているプロジェクターは2022 年12月からです。当時訪問していた生徒のお宅の天井が白かったため、寝たきりの姿勢の生徒にも、大きく投映して見せることができました。オンラインでお友達や大好きな先生(転勤した方)に会うことができとても喜んでいました。他にも好きな映像を見たり、楽しんだりして過ごしました。その子は白血病で23年の2月に亡くなりました。最後まで天井スクリーン投映で学習できて大変ありがたかったです。

ゆ)従来のプロジェクターを使った授業と比べて、今回のゆめ水チャンネルを使った訪問学級授業はいかがでしたか?

先生)
訪問学級授業での使い方として、今までもオンラインで動画などを見る機会はありました。
でも、ゆめ水チャンネルのような黒背景の動画はなかなか良いのが見当たらないです。ゆめ水チャンネルのような黒背景のコンテンツだと集中して見られるので、普段は落ち着いて見られない子も寝転んでじっくり見ていました。寒冷紗やオーガンザーをスクリーンに見立てて天井から吊って、見る力が弱い子も大きく投映することで見ることができました。

ゆ)ゆめ水チャンネルのコンテンツの感想をお聞かせください。

先生)
今まで使っていた動画は対象を追い続ける動画がほとんどですが、ゆめ水チャンネルは、シロクマが「ザッパーン︕」と、右からきて左に抜けていく映像などあって、思わず追視したくなります。ゆめ水チャンネルのコンテンツは視線を誘導するようになっているのがいいと思いました。今後は交感神経を刺激するような映像と、その横で魚の映像があったり…そんな空間構成もいいかな。 いろんな動画が入っているので試しているうちに外部の刺激に向かうのが難しい最重度の子どもたちも、時折「はっ」といい表情をしていました。コンディションのいい時に見せられてよかったと思います。

(シロクマが目の前に来たよ)

ゆ)今回のチャレンジでは、手作りのスクリーンもありましたね?

先生)
包まれるような空間を作りたくて、フラフープに半透明のスクリーンを貼り、棒を付けたものを作りました。フラフープに棒を付け洗濯ばさみでスクリーンを固定します。大きな虫取り網みたいになりました。床に寝転んでいる生徒の視界には包まれるような映像空間が広がっています。次第に子どもたちが自分たちで見る場所、映す場所をだんだん工夫するようになってきて楽しんでいました。

ゆ)「プロジェクションを使った感覚刺激体験」に期待されるものは何ですか︖

先生)
「快」の刺激を感じ、楽しむ時間が、特に障がいが重いお子さんの生活をちょっと豊かに幸せにできると思います。現実に行くことが難しい場所や不可能な視点からの視聴ができたり、大きさなどの体験ができたりすることも魅力だと思います。未知のものに触れ、知ることはこの子たちにとっては大事な体験になると思います。生徒たちにとって「見える」「聞こえる」「感じる」を大事にする世界を伝えてあげること、やったことないことを経験させるのが学校の役割だと思っています。それはその子たちが大人になるために大切なことです。ゆめ水族園は、それらを含め、いろいろなことが体験できるのがいいと思います。

江口先生ありがとうございました!

私たちは、ゆめ水族園の世界観を一緒に作っていく仲間を「ゆらりすと」と呼んでいます。江口先生にはこれからも「ゆらりすと」としてご活躍に期待しています!
皆さんもぜひゆめ水チャンネルのプログラムを使い、その子に合ったゆめ水族園を実現してみてください。