2024.09.02
事例編
ファンタスカー貸出しは、施設(病院や特別支援学校など)の方の、「機材とコンテンツがあれば、プロジェクションによる感覚刺激体験を自分たちで利用者さまにお届けしたい」という想いを応援するプログラムです。
今回は、新たな活用の場として広げていきたい高齢者施設への貸出しを行いました。ファンタスカー貸出しレポートシリーズの第2弾として、その様子をお伝えします!
特別養護老人ホーム
要介護3以上(車椅子や寝たきりの方が中心)
利用者は約80名 職員は約65名
ファンタスカー 2台
施設内の 「地域交流スペース」
高齢者施設への貸出しは、これまで病院や特別支援学校などを中心にお届けしてきたゆめ水族園の世界が、高齢者の皆さんにとってどのような効果があるかを知る興味深い試みでした。約3週間の貸出し期間を終えて、副施設長さんにお話をお聞きしました。
貸出しの前にファンタスカーの使い方などの事前のレクチャーを受けていただき、施設の介護職員さんが工夫を凝らして設営されました。この施設では「地域交流スペース」という広めのお部屋を会場にして窓の遮光をしたり、白い布を使った大型スクリーンを設置したりして、ファンタスカーでの投映をしていました。
会場となった地域交流スペース
工夫のポイントは、この広いお部屋を占有できるという利点を活かして、この部屋に行けばいつでもゆめ水族園を体験できるという環境を実現していた点です。このスタイルを選んだ結果、約80人という利用者さんが、食後やお風呂上りなどそれぞれ都合のいいタイミングで介護職員さんに連れてきてもらって自由に楽しめたそうです。普段こういった刺激が得られにくい特別養護老人ホームの生活の中で、生活のリズムに変化が生まれたのだと思います。また利用者さんをお連れする介護職員の皆さんにとっても、普段できない特別な体験ができたと好評でした。
暮らしの場である特別養護老人ホームの生活リズムの中では、忙しい介護職員の皆さんが対応可能な形態という意味でもこの流しっ放しという方法が一番マッチしているのではないかとのお話でした。暗い中で心地よい映像と音楽に包まれて寝入ってしまう方もいたそうですが、副施設長さんによるとこれはこれで、リラックスできている状態の現れであって良い効果とのことでした。
コンテンツの内容によって、「綺麗だねぇ」とか「これはなぁに?」といった普段とは違う会話が始まるのが予想外にいい効果だったようです。特に花火のシーンでは、「諏訪湖の花火大会」を撮影したものであることを伝えると、利用者さんの諏訪の思い出話が始まるというシーンもあり、普段では生まれにくい会話へと広がっていったようです。「思い出」をきっかけに介護職員さんや利用者さん同士での会話が始まるという、高齢者施設ならではの効果が期待できることがわかりました。また撮影場所などコンテンツの裏情報があると、コミュニケーションの活性化に一役買えるというヒントをいただくこともできました。
これからも、たくさんの皆さんに感覚刺激を体験してもらえるよう、施設の形態や生活リズムに適した使い方の模索や、利用者さんに応じたコンテンツの充実も含めて取り組んでいきます。
皆さんも、ファンタスカーを活用して自分たちの「ゆめ水族園」を作ってみませんか︖