2024.07.16

事例編

ファンタスカー貸出しレポート~ファンタスカーがやって来た!~

ファンタスカー貸出しは、施設(病院や特別支援学校など)の方の、「機材とコンテンツがあれば、プロジェクションによる感覚刺激体験を自分たちで利用者さまにお届けしたい」という想いを応援するプログラムです。
レポートシリーズの第一弾として、ファンタスカー貸出し施設に取材に行ってきました。その様子をお伝えします︕

■施設概要 (長野県松本市)

障がい者入所施設と、通所生活介護支援センター共同生活援助施設などを併設
重度の身体障害、知的障害の方で19歳から82歳まで幅広い年齢層
移動は車イスが多く、寝たきりの方も数名

■使った機材

ファンタスカー 2台
ゆめ水チャンネル+施設所有のプロジェクター1台
(今回は特別に「ゆめ水チャンネル」を一緒に利用)

■投映場所

会議室、食堂、個室など

白い天井にも美しく投映されています

施設長さんにインタビューしました。「2週間という期間の中で利用者さんの体調を見ながら、できるだけ多くの利用者さんにゆっくりと楽しんでもらいたい。」とのこと。私たちが取材のために訪問したときには設営準備中でした。

かつては毎月楽しそうな行事が開催されていた

会場となった会議室前の廊下には、かつての行事予定が書かれた紙が貼られていました。
「以前は、こうやって毎月行事があって利用者さんも楽しまれていたのですが、コロナ禍以降みんなが集まって何かをやるのは難しい。もう今は簡単にはできないですね。」とのこと。

コロナ禍以降、こちらの施設に限らず多くの施設で行事の中止が相次ぎました。そのような背景の中2020年から始まったファンタスカー貸出しは、体験される利用者さまが普段から慣れ親しんでいる施設の中にお届けすることができるので、施設の特徴に合わせ自分たちで空間を作り上げるのが大きな特徴です。

白い天井を生かした空間づくり頑張りました!

このプログラムでは、貸出し期間中にしっかり感覚刺激体験をお楽しみいただけるように、あらかじめオンライン説明会で使い方や準備のポイントをお伝えしています。こちらの施設では、会議室を会場としてファンタスカーを設置したり、布などを用意したりしてました。施設の方が、車いす移動の利用者さまのために、会場に入って来た時の動線を考慮しつつ、少しでもゆったりとした時間が過ごせるよう、ファンタスカーの映像を投映しながら、寒冷紗や白布を吊るす場所を試行錯誤していました。

あれこれ奮闘中…

フラフープと不織布

上の写真は手作りのフラフープに不織布を巻いたものです。手元に近い場所で映像を捉えることで、集中して見ることができます。

最後まで微調整して、ちょうど良い高さに設営

やわらかな表情ですね

施設の方のアイデアで、車いすで来られた方が手を伸ばして遊べる高さにフラフープを吊り下げました。「ゆらゆら」「くるくる」と映像が変わります。目の前で映像を見ることができるので利用者さんは思わず手を伸ばして集中していました。

天井いっぱいに広がります

寒冷紗でレイヤー感を出してます

このように、施設の方が、「揺れる」「包まれる」「近くで見られる」「質感」といったゆめ水族園のポイントを押さえ、身近なものを使いながら、利用者さまの動きや体勢に合った柔らかな空間を作り上げることができました。

楽しそうに笑っています

こちらの施設では、ファンタスカー貸出し期間中は、会話が弾んで笑い声が上がり、いつもと違う様子が随所に見られたそうです。あっという間の2週間、施設の多くの利用者さまが一緒に楽しむことができ、コミュニケーションの輪も広がりましたね。

皆さんも、ファンタスカーを活用して自分たちの「ゆめ水族園」を作ってみませんか︖